コーチングの生みの親 ルー・タイス

コーチングを提供している人間として彼について触れないわけにはいかないだろう。

ルー・タイス

1936年、アメリカ・ワシントン生まれ。
心理学者であり、自己啓発・能力開発の世界的権威。そして、前述の通り、コーチングの創始者である。
高校のフットボールコーチを経て、妻ダイアンと共に「人間が成功するための心の仕組み」を探求し始めた。そして、マインドに働きかける言葉の仕組みとしてアファメーションの技術を確立。その他にも世界中の心理学者、認知科学者と共に最先端の研究成果を盛り込み、TPIE、PX2といったコーチング理論を体系化した。1971年にTPI(The Pacific Institute)を設立。現在世界56カ国で毎年200万人以上が、そのプログラムを受講する国際的な教育機関となった。(2011年時点で、全世界のべ3300万人以上が受講)フォーチュン500(米国優良企業500社)の62%が導入。NASAや国防総省を含む政府諸機関、警察、小中学校、大学、オリンピック委員会などが採用し、圧倒的な成果を挙げている。
華やかなアメリカンドリーム実現の一方、世界平和と世界の子どもたちの教育レベル向上のために様々な国際的活動を実施。時には、紛争真っ只中の戦地に足を運び、和解に導くなど、2012年に亡くなる直前まで正に命がけで世界平和の道を開拓し続けた。

彼の著書であるスマートトーク(アファメーション)は、コーチであれば読んでおくべき本である。

ただ、この本の意味を真に理解はできないと思う、ただ目を通すだけでは難しい。彼の生き様とその背景、そして文化を理解し、コーチングを理解したものが、自分自身を悔い改めて、心底から人の可能性を信じ抜くという、ある意味、狂信的な信念のようなものを持ってコーチングに向き合う必要があるだろうと思います。

常にゴールに進歩的に、そして形にとらわれず、無作為性を楽しんで、現状の外側に飛び込み続けてはじめて真のコーチなのかもしれないと思っています。