トレーニングとはなんだろう

これからトレーニングを教え始めようとしている方に、この記事でトレーニングに関わる前に知っておくことを書いていきます。

トレーニング

1、運動刺激に対する身体の適応性を利用し、意志力を含めて人体の形態、機能などスポーツ能力をより強化、発達させる過程をいう。近代スポーツのトレーニングは、すべてのスポーツ能力の母体となる体力づくりのトレーニングが主体となる。長期的計画のもとに進められ、トレーニング効果を集中的に高めるため、十分な科学的裏づけによる構成、展開を必要条件としている。

2、スポーツにおける達成能力を向上させるために,目標を設定して計画的に行われる行為をいう。スポーツ選手は成績の向上を目指し,一般の人々は体力の増強やコンディションの調整のために行うなど,広く行われているが,目的が異なれば方法もさまざまである。

3、環境や運動の刺激に対する人体の適応性を利用し,身体運動を行うことによって意志力を含めた人間の体力を高めること,もしくはその過程をいう。生体は運動という刺激(トレーニング負荷)によって変化を生じ,それを繰り返すことによって機能を高めることができる。これをトレーニング効果と呼び,期待できる効果として,筋力,持久力をはじめとして,神経系統の機能が高まることによる調節力,巧緻性の向上があげられる。トレーニング負荷の指標としては,心身の生理的な応答がとれうる内的負荷と,走向距離や挙上重量などを指標とする外的負荷がある。

トレーニングの種類

(1)ウェイト・トレーニング スポーツ活動のポイントである筋力強化を図るもので、これには、アイソトニック・トレーニング(バーベル、ダンベル、自分の体重などを利用する動的筋力トレーニング)、アイソメトリック・トレーニング(動かない物体を動かそうと全力を発揮する静的筋力トレーニング)、アイソキネティック・トレーニング(可動部位の速度を一定にしてある器具を使い、関節角度の変化に伴いつねに最大筋力を発揮できるようにする)、プリオメトリック・トレーニング(重量物を持って台上から飛び降りる動作のように、筋肉の収縮する直前に反射的伸長と弛緩(しかん)を繰り返すことにより、筋力強化を目的とする)などがある。

(2)運動の持続力を高めるトレーニング これには、ファルトレック・トレーニング(森や野原を思うままのスピードで自由に走る)、ヒル・トレーニング(ファルトレックに上り下りの坂を組み合わせたもの)、インターバル・トレーニング(急走と緩走を交互に繰り返し、全身持久性とともにスピードの持久力を高める)などがある。

(3)レペティーション・トレーニング スピード、パワーの強化を目的としたもので、トレーニングの間に完全休息を入れつつ反復する。(4)サーキット・トレーニング 筋力、筋持久力、パワー、敏捷(びんしょう)性と、呼吸循環器など各種器官・組織の機能を同時に高める総合的体力トレーニングとして、体力に応じて速度、回数、時間を組み合わせ、循環して実施する。

トレーニングの意義と目的

(1)トレーニングの意義


 トレーニングとは、運動や環境に対する体の適応性を利用し、体の機能をできるだけ高度に 発達させる行為をいいます。
 運動をはじめると体の器官や組織は、運動の内容に応じた働きを示します。 たとえば、運動中の心拍数や呼吸数は、安静にしているときよりも高いことがわかります。 これは、運動をしているときのほうが多くの酸素を消費するためであり、その必要量を満たそうと、 呼吸・循環器系の働きが高まるためです。また、重い荷物を持ち上げようとして、強い力をだそうとすれば、 神経から刺激が筋肉に送られるため、多くの筋繊維が活動し、筋肉がより大きな力をだせるようになるのです。
 このような器官・組織の活動の高まりは、体を動かすことをやめればもとの状態に戻ります。
ところが、それを規則的、周期的にくり返していると、時がたつにつれて、体の器官や組織はより高い機能をもつようになります。 このように、新しい状態に対応できるように、体の機能が変化することを適応といいます。運動によって、 体の適応を効果的に引きだす意図的な行為がトレーニングであり、体に生じる機能的および形態的変化がトレーニング効果です。

(2)トレーニングの目的

体力トレーニングには、健康を保持増進させる目的でおこなわれるものと、 スポーツにおける競技力を向上させる目的でおこなわれるものとがあります。

1.健康を保持増進するトレーニング

適度な身体活動を規則的に実施すると、体の機能が正常に保たれ、健康の保持増進にも役立ちます。 陸上競技、バレーボール、テニスなどのスポーツを定期的に実施したり、トレーニング器具を使って 積極的に運動することは、健康な体の育成に有効です。また、ジョギング、歩行、なわとび、体操などの軽い運動であっても、 それらを日常生活で習慣的におこなうと、健康が保持増進されます。

2.競技力を高めるトレーニング

競技力を高めるトレーニングでは、競技者として必要な基礎的体力に加えて、 専門とするスポーツ種目の競技力と関連の深い体力を強化することが必要です。 たとえば、長距離走のように、競技時間が比較的長い種目では、呼吸・循環器系の働きを高める持久力のトレーニングが大切です。 また、砲丸投げや柔道のように、瞬発力やすばやい動きが競技成績を左右する種目の選手にとっては、 筋力や瞬発力のトレーニングが、競技力を高めるために重要です。

まとめ

トレーニングにはそれぞれの目的目標によって様々なアプローチがあることを理解しましょう。
トレーニングに大事ことは、技術的指導はもちろんだが、実施する人を目的地まで導けるトレーナー、コーチが重要であり不可欠である。まずは、知識も重要だがトレーナーの在り方が重要だと考えます。