コーチングにおけるホメオスタシスとコンフォートゾーンの関係

パーソナル

コーチングでは、人間が持つマインドからくり、その原理原則が密接に関わってきます。コンフォートゾーンもホメオスタシスも知っておくことが、マインドのからくりを理解する第一歩になるかもしれません。

ここでは、このふたつの事柄について書いていきます。

これを知ることで、今まであった出来事も納得できるようになると思います。

ホメオスタシスとは

私たちの体には、体外環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとするしくみがあります。
それが『ホメオスタシス(生体恒常性)』です。

例えば、
暑い時は、体温を下げるために汗をかきます。
寒い時は、体温を上げるために体を震えさせます。

これらは全て『ホメオスタシス』の働きです。

気象の変化や周りの環境に自分の体を適応させ、安定した状態を保つため、私たちの体には生まれ持った防御機能が備わっているのです。

コンフォートゾーンとは

安心安全でいられる領域のこと

人は昔し狩猟最終民族だった頃から今に至るまで、それ以前に生命として、命を維持するための本能で自身の安心安全でいられる領域から出たときに恐怖を感じたり、命を守る行動をしてきました。細胞レベルで命を守る行動をとっています。それは無意識に発動し自分では制御できないほど強力に働いています。それほどコンフォートゾーンというのは人間にとって重要な領域です。

『コンフォートゾーン』と『ホメオスタシス』の関係

下記画像で、説明したいと思います。わかりやすくサウナを例にしていきます。

図では現状をコンフォートゾーンと表しています、現状から外れることで人間は危険を感じ取り自然とホメオスタシスのフィードバックがかかり現状に戻ろうとします。

この現象は心理的にも働いています。

心理的にもホメオスタシスは働く

心理学におけるホメオスタシスとは、『今のライフスタイルや環境をなるべく維持しよう』という心理です。心理的ホメオスタシスには、良い面と悪い面があります。

良い面は、私たちの生活に安定をもたらしてくれること。これがなければ落ち着きのない不安定な生き方になってしまいます。

悪い面は、自分を変えたいとき、新しい挑戦をしたいとき、心理的ホメオスタシスが足かせとなってしまうこと。せっかく始めた勉強やランニングが三日坊主に終わってしまうのも、いつもと違う習慣がなかなか身につかないのも、ホメオスタシスが従来の習慣を維持しようとするのが原因です。

そのため、『自分を変えたい』と考えているときは、ホメオスタシスをいかに『解除』するかが重要。そこで関わってくるのが、『コンフォートゾーン』という概念です。

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